医師監修記事

難治性ニキビも98%改善!革命的治療のイソトレチノイン内服
監修医師:野間直樹 / スキンケア イソトレチノインって何? イソトレチノインは、皮脂の生成を抑制し、皮脂腺のサイズを減少させることで作用します。また、角化の正常化と抗炎症作用により中等度以上のニキビの治療にも効果を示します。 イソトレチノイン使用をおすすめする方 ・広範囲の結節性ニキビを持つ方(瘢痕を最小限に抑えるため) ・中等度以上のニキビでお困りの方 ・今まで保健治療の抗生剤でのニキビ治療で効果がなかった方 ・皮脂分泌が多いタイプの方 ・ニキビが原因で重度の抑うつまたは心身の不調を感じている方 イソトレチノインが使用できない方 ・悪性腫瘍、脳卒中、心不全、多発性内分泌腫瘍症群 2 型の病歴がある方 ・すい炎や肝不全、冠動脈疾患、高トリグリセリドの方重度の肝機能障害や腎機能障害がある方 ・18 歳未満または 70 歳以上の方 ・妊娠しているまたは妊娠する可能性がある方 ・妊活を計画している方(男性を含む) ・授乳中の方 ・当薬剤に対するアレルギーがある方 ・また大きな手術を控えている方 イソトレチノイン利用を利用するうえで注意すべきこと ・イソトレチノインは催奇形性があります。(妊娠中の女性が薬物を服用したときに胎児に奇形が起こる危険性のこと) 妊娠中の女性、または治療中に妊娠する可能性のある女性は決して使用してはいけません・少なくとも開始前1ヶ月、内服中、内服後1ヶ月は避妊を徹底してください ・内服は正常な月経周期の 2...
難治性ニキビも98%改善!革命的治療のイソトレチノイン内服
監修医師:野間直樹 / スキンケア イソトレチノインって何? イソトレチノインは、皮脂の生成を抑制し、皮脂腺のサイズを減少させることで作用します。また、角化の正常化と抗炎症作用により中等度以上のニキビの治療にも効果を示します。 イソトレチノイン使用をおすすめする方 ・広範囲の結節性ニキビを持つ方(瘢痕を最小限に抑えるため) ・中等度以上のニキビでお困りの方 ・今まで保健治療の抗生剤でのニキビ治療で効果がなかった方 ・皮脂分泌が多いタイプの方 ・ニキビが原因で重度の抑うつまたは心身の不調を感じている方 イソトレチノインが使用できない方 ・悪性腫瘍、脳卒中、心不全、多発性内分泌腫瘍症群 2 型の病歴がある方 ・すい炎や肝不全、冠動脈疾患、高トリグリセリドの方重度の肝機能障害や腎機能障害がある方 ・18 歳未満または 70 歳以上の方 ・妊娠しているまたは妊娠する可能性がある方 ・妊活を計画している方(男性を含む) ・授乳中の方 ・当薬剤に対するアレルギーがある方 ・また大きな手術を控えている方 イソトレチノイン利用を利用するうえで注意すべきこと ・イソトレチノインは催奇形性があります。(妊娠中の女性が薬物を服用したときに胎児に奇形が起こる危険性のこと) 妊娠中の女性、または治療中に妊娠する可能性のある女性は決して使用してはいけません・少なくとも開始前1ヶ月、内服中、内服後1ヶ月は避妊を徹底してください ・内服は正常な月経周期の 2...

梅毒、淋病、クラミジアも予防できる!不安な時はドキシPEPを使おう
監修医師:野間直樹 / 性感染症 72 時間以内に服用する事で、淋病、梅毒、クラミジアのリスクが大幅に減少する期待の性病予防法:ドキシペップ ドキシサイクリンを活用した予防は、暴露後予防(PEP)の手段の一つとして有効であり、性病の感染予防に役立ちます。研究者たちは、この方法により性感染症の新規発生率を抑制できると考えており、doxy-PEP がこれらの疾患の増加に歯止めをかける強力な手段になるとの見込みを持っています。 誰がドキシペップを服用できますか? ドキシペップは、トランス女性だけでなく、男性とセックスをし、過去 12 か月以内にこれらの性感染症の少なくとも 1 つを経験したことがある同性愛者の方、バイセクシャル、その他の男性にとって、梅毒、淋病、クラミジアのリスクを減らすことのできる1つの選択肢です。膣性交渉を行う女性に関しても、一定の予防効果があるとされていますが、その予防率などに関しては現在調査中です。 ドキシペップ はどのように服用すればよいですか? コンドームを使用しない性交後 72 時間以内にできるだけ早くドキシサイクリン 200mg を 1回服用してください。 ドキシサイクリンはコップ 1 杯の水と一緒に服用し、服用後 30 分間は横にならないでください ドキシペップはどの程度効果がありますか? 研究によると、梅毒に対しては約87%、クラミジアに対しては約88%、淋菌に対しては約55%の予防効果があると報告されています。 ドキシペップには副作用がありますか? ・胃腸症状...
梅毒、淋病、クラミジアも予防できる!不安な時はドキシPEPを使おう
監修医師:野間直樹 / 性感染症 72 時間以内に服用する事で、淋病、梅毒、クラミジアのリスクが大幅に減少する期待の性病予防法:ドキシペップ ドキシサイクリンを活用した予防は、暴露後予防(PEP)の手段の一つとして有効であり、性病の感染予防に役立ちます。研究者たちは、この方法により性感染症の新規発生率を抑制できると考えており、doxy-PEP がこれらの疾患の増加に歯止めをかける強力な手段になるとの見込みを持っています。 誰がドキシペップを服用できますか? ドキシペップは、トランス女性だけでなく、男性とセックスをし、過去 12 か月以内にこれらの性感染症の少なくとも 1 つを経験したことがある同性愛者の方、バイセクシャル、その他の男性にとって、梅毒、淋病、クラミジアのリスクを減らすことのできる1つの選択肢です。膣性交渉を行う女性に関しても、一定の予防効果があるとされていますが、その予防率などに関しては現在調査中です。 ドキシペップ はどのように服用すればよいですか? コンドームを使用しない性交後 72 時間以内にできるだけ早くドキシサイクリン 200mg を 1回服用してください。 ドキシサイクリンはコップ 1 杯の水と一緒に服用し、服用後 30 分間は横にならないでください ドキシペップはどの程度効果がありますか? 研究によると、梅毒に対しては約87%、クラミジアに対しては約88%、淋菌に対しては約55%の予防効果があると報告されています。 ドキシペップには副作用がありますか? ・胃腸症状...

リベルサスの危険性は?副作用の頻度は高くない!
監修医師:野間直樹 / メディカルダイエット リベルサスの危険性は? どんなお薬でも副作用やリスクがあるため、リベルサスも例外ではありません。入手や使用にあたっては安全に注意することが必要です。 個人輸入で、GLP-1受容体薬の使用済みの物が再販売されていたり、期限が切れたものを販売されていたりするケースが厚生労働省によって注意喚起されています。 GLP-1受容体作動薬は医薬品です。必ず医師の診察を受けて処方してもらってください。 リベルサスの副作用として代表的なものは・胃腸症状・低血糖と報告されています。 胃腸症状について リベルサスをはじめとするGLP-1受容体作動薬は、,胃の消化を緩やかにすることで満腹感を持続するというダイエットのメリットの面とは逆に、胃の動きが緩やかになることによって、胃もたれ感のような気持ち悪さが副作用としてある一面を持ちます。 そしてこれらは、多くの場合が8日以内に治まることがほとんどであると報告されています。 Juan Jらによる2023年の論文では、リベルサス14mg(最大用量)使用で吐き気:8-23%下痢:5-15%便秘:7-12%の発生率で、副反応の程度は軽度〜中程度であったと報告されています。(*1) GLP-1受容体作動薬の副作用は、mgが大きくなるほど発生率が高いので、3mgや7mgを内服されている方はもっと発生率が低いと考えてください。 低血糖について GLP-1受容体作動薬は、血糖値に依存してインスリン発現を促す働きをするので、低血糖の時でも血糖を下げようとするわけではありません。 そのため、低血糖をおこしにくい糖尿病薬として広く知られています。 PIONEER 1というリベルサスを大規模に試験した臨床試験論文では、プラセボ(偽薬)使用群178人で1人低血糖症状の訴えがあり、リベルサス14mg使用群175人でも1人低血糖症状の訴えがありましたが、どちらも同じ0.6%の訴えという結果となり、重度の低血糖症状は確認されませんでした(*2)。 しかし、GLP-1受容体作動薬での低血糖症状がゼロであるわけではありません。 過度な運動、筋トレをされる方、多量にアルコールを摂取される方、過度な食事制限・糖質カットダイエットをされている方、体調が悪い時などは低血糖になりやすいです。 そのため、低血糖症状をしっかり理解し、不安な方はブドウ糖などの携帯を推奨します。下図のような症状がある際は、ブドウ糖を摂取しましょう。 その他 その他にも膵炎や甲状腺腫瘍などの報告がありますが、膵炎は直接的なGLP-1受容体作動薬との関連性が証明されていません。甲状腺腫瘍は動物実験で確認されましたが、人間での報告は1件もありません。 リベルサスダイエットは危険性が高い!? リベルサスは、糖尿病薬として体重減少効果が多くの臨床試験で認められている医薬品となるため、成分がよくわからないダイエット薬とは違います。 ただ、世界各国でGLP-1ダイエットは承認されていますが、日本では現時点では承認されていないのも現状です。 そして『肥満』というのは、心筋梗塞や脳梗塞のリスク以外にも多くの危険性を持ちます。逆に、痩せすぎな方が過度な食事制限やダイエットを行うことも薬に関係なく危険性が高いです。 つまり、GLP-1ダイエットと肥満であるということの危険性を天秤にかける必要があると考えます。...
リベルサスの危険性は?副作用の頻度は高くない!
監修医師:野間直樹 / メディカルダイエット リベルサスの危険性は? どんなお薬でも副作用やリスクがあるため、リベルサスも例外ではありません。入手や使用にあたっては安全に注意することが必要です。 個人輸入で、GLP-1受容体薬の使用済みの物が再販売されていたり、期限が切れたものを販売されていたりするケースが厚生労働省によって注意喚起されています。 GLP-1受容体作動薬は医薬品です。必ず医師の診察を受けて処方してもらってください。 リベルサスの副作用として代表的なものは・胃腸症状・低血糖と報告されています。 胃腸症状について リベルサスをはじめとするGLP-1受容体作動薬は、,胃の消化を緩やかにすることで満腹感を持続するというダイエットのメリットの面とは逆に、胃の動きが緩やかになることによって、胃もたれ感のような気持ち悪さが副作用としてある一面を持ちます。 そしてこれらは、多くの場合が8日以内に治まることがほとんどであると報告されています。 Juan Jらによる2023年の論文では、リベルサス14mg(最大用量)使用で吐き気:8-23%下痢:5-15%便秘:7-12%の発生率で、副反応の程度は軽度〜中程度であったと報告されています。(*1) GLP-1受容体作動薬の副作用は、mgが大きくなるほど発生率が高いので、3mgや7mgを内服されている方はもっと発生率が低いと考えてください。 低血糖について GLP-1受容体作動薬は、血糖値に依存してインスリン発現を促す働きをするので、低血糖の時でも血糖を下げようとするわけではありません。 そのため、低血糖をおこしにくい糖尿病薬として広く知られています。 PIONEER 1というリベルサスを大規模に試験した臨床試験論文では、プラセボ(偽薬)使用群178人で1人低血糖症状の訴えがあり、リベルサス14mg使用群175人でも1人低血糖症状の訴えがありましたが、どちらも同じ0.6%の訴えという結果となり、重度の低血糖症状は確認されませんでした(*2)。 しかし、GLP-1受容体作動薬での低血糖症状がゼロであるわけではありません。 過度な運動、筋トレをされる方、多量にアルコールを摂取される方、過度な食事制限・糖質カットダイエットをされている方、体調が悪い時などは低血糖になりやすいです。 そのため、低血糖症状をしっかり理解し、不安な方はブドウ糖などの携帯を推奨します。下図のような症状がある際は、ブドウ糖を摂取しましょう。 その他 その他にも膵炎や甲状腺腫瘍などの報告がありますが、膵炎は直接的なGLP-1受容体作動薬との関連性が証明されていません。甲状腺腫瘍は動物実験で確認されましたが、人間での報告は1件もありません。 リベルサスダイエットは危険性が高い!? リベルサスは、糖尿病薬として体重減少効果が多くの臨床試験で認められている医薬品となるため、成分がよくわからないダイエット薬とは違います。 ただ、世界各国でGLP-1ダイエットは承認されていますが、日本では現時点では承認されていないのも現状です。 そして『肥満』というのは、心筋梗塞や脳梗塞のリスク以外にも多くの危険性を持ちます。逆に、痩せすぎな方が過度な食事制限やダイエットを行うことも薬に関係なく危険性が高いです。 つまり、GLP-1ダイエットと肥満であるということの危険性を天秤にかける必要があると考えます。...

飲むだけで糖が出る。甘い物・炭水化物が好きならオススメ!
監修医師:野間直樹 / メディカルダイエット SGLT2阻害薬ってなに? 『SGLT2』はSGLT(グルコース共輸送体)の中の1つで、腎臓の近位尿細管におけるグルコース(糖)再吸収を調節するタンパク質です。尿細管に流れてきた糖の90%をSGLT2が、そして残りの10%をSGLT1が再吸収しています(1*)。 『SGLT2阻害薬』は、その90%の糖の再吸収を担っているSGLT2の働きを阻害することで、血糖値をコントロールしたり、体重を減少させたりする効果をもつ医薬品です。 その作用から、2014年にSGLT2阻害薬は日本では2型糖尿病の治療薬として承認され、現在では計6剤のSGLT2阻害薬が日本で承認されています。 SGLT2ってどういう仕組みで効くの? 糖は尿細管というところでSGLT2とSGLT1の働きによって体内に再吸収されるため、通常は尿には排出されません。 SGLT2阻害薬はその糖の再吸収をするSGLT2の働きを名前通り『阻害(ブロック)』することで、尿から糖分を排出します。 SGLT2阻害薬は、この作用によって1日あたり約75gの尿中ブドウ糖の排出を促進し、約300〜400キロカロリーの糖を尿に排出する事ができます。医療ダイエットへの使用効果も期待されており、臨床試験データでは、SGLT2阻害薬が2型糖尿病患者さんの体重を平均で約2-3kg減少させていると言われています。 通常時 糖がSGLT2/1の働きによって吸収され、尿には糖は排出されません。 SGLT2阻害剤を内服した時 SGLT2の働きが阻害されることによって、糖は吸収されずに尿中に排出されます(約300〜400kcal/日)。 糖を排出すると聞くと低血糖を心配される方がおられると思いますが、SGLT2阻害薬はグルコース再吸収の腎閾値を、健常者では約3.3mmol/L(2型糖尿病患者では3.9-5mmol/L)に低下させます。これは低血糖閾値より高く、薬によるインスリン分泌を刺激しないため、SGLT2阻害薬単剤では低血糖を直接引き起こしにくいという利点を持ちます(*インスリン:血糖値を下げる働きをするホルモン)。 しかし、これはあくまでSGLT2阻害薬単剤使用の時の話なので、GLP-1受容体作動薬などと併用する際は低血糖のリスクが上がる可能性があります。ご心配な方はブドウ糖の携帯などがオススメです。 SGLT2は何種類あるの? 当院で採用しているSGLT2阻害薬はこの4種類です。 尿から糖を排出する作用は全て同じなので、4つのSGLT2阻害薬のどれを選べば良いかわからないというご質問をよく受けます。そこで皆さんに注目していただきたいのは『SGLT2選択性』です。 SGLT2選択性という単語を初めて目にする方も多いと思うので、この違いを簡単に説明したいと思います。選択性が高いもの、低いものがあるということは各々にメリット(もしくはデメリット)があるということです。 それぞれの使用がオススメの方は以下の通りです。 当院としてはカナグルの方をお勧めしております。論文でもカナグル等のSGLT2剤の方がメトホルミンよりも体重減少効果が高いとされております。ただし、マンジャロとの併用で低血糖のリスクが上昇すると言われておりますのでそこだけご注意ください(食事があまり摂れない日や体調がすぐれない時はカナグルをスキップしてください)。 メトホルミン、SGLT2剤、GLP-1との3剤併用については、糖尿病の患者さんの場合は併用していることもあるので禁忌ではありませんが、ダイエット目的としてはリスクが高いです(低血糖など)。 また、メトホルミンは腎機能の一時的な悪化で命に関わる『乳酸アシドーシス』という副作用を起こす可能性があるため、腎機能の定期的な血液検査が望ましい薬となります(ポイントとしては、他の薬の副作用で誘発された小さな腎障害などが、メトホルミンの大きな副作用を引き起こす可能性があるということです)。 メトホルミンはかなり安価で、糖尿病治療薬の日本のスタンダード第一選択薬になっているほど、とても優秀で歴史のある薬ではありますが、長期的な内服をベースに考えていることが多く、短期的なダイエットを考えているのであればあまり効果的とは言えません(ダイエットのみで考えると、上記の内容からリスクがメリットより上回る印象。ただし、長期的な内服で考えると、ダイエットではなく細胞レベルの抗老化作用としてはかなり期待されている薬です)。 ・SGLT2選択性が高いSGLT2阻害薬(ルセフィ・フォシーガ):高齢者など、できるだけ副作用のリスクを減らしたい人にオススメ。 ・SGLT2選択性が低いSGLT2阻害薬(カナグル・スーグラ):若い健常人で、とにかく糖を排出し最大効果を望みたい人にオススメ。 では、もう少し詳しくSGLT2選択性について解説していきます。 上でお話した通り、食事で摂取した糖(ブドウ糖)は、腎臓の尿細管という場所で吸収されます。...
飲むだけで糖が出る。甘い物・炭水化物が好きならオススメ!
監修医師:野間直樹 / メディカルダイエット SGLT2阻害薬ってなに? 『SGLT2』はSGLT(グルコース共輸送体)の中の1つで、腎臓の近位尿細管におけるグルコース(糖)再吸収を調節するタンパク質です。尿細管に流れてきた糖の90%をSGLT2が、そして残りの10%をSGLT1が再吸収しています(1*)。 『SGLT2阻害薬』は、その90%の糖の再吸収を担っているSGLT2の働きを阻害することで、血糖値をコントロールしたり、体重を減少させたりする効果をもつ医薬品です。 その作用から、2014年にSGLT2阻害薬は日本では2型糖尿病の治療薬として承認され、現在では計6剤のSGLT2阻害薬が日本で承認されています。 SGLT2ってどういう仕組みで効くの? 糖は尿細管というところでSGLT2とSGLT1の働きによって体内に再吸収されるため、通常は尿には排出されません。 SGLT2阻害薬はその糖の再吸収をするSGLT2の働きを名前通り『阻害(ブロック)』することで、尿から糖分を排出します。 SGLT2阻害薬は、この作用によって1日あたり約75gの尿中ブドウ糖の排出を促進し、約300〜400キロカロリーの糖を尿に排出する事ができます。医療ダイエットへの使用効果も期待されており、臨床試験データでは、SGLT2阻害薬が2型糖尿病患者さんの体重を平均で約2-3kg減少させていると言われています。 通常時 糖がSGLT2/1の働きによって吸収され、尿には糖は排出されません。 SGLT2阻害剤を内服した時 SGLT2の働きが阻害されることによって、糖は吸収されずに尿中に排出されます(約300〜400kcal/日)。 糖を排出すると聞くと低血糖を心配される方がおられると思いますが、SGLT2阻害薬はグルコース再吸収の腎閾値を、健常者では約3.3mmol/L(2型糖尿病患者では3.9-5mmol/L)に低下させます。これは低血糖閾値より高く、薬によるインスリン分泌を刺激しないため、SGLT2阻害薬単剤では低血糖を直接引き起こしにくいという利点を持ちます(*インスリン:血糖値を下げる働きをするホルモン)。 しかし、これはあくまでSGLT2阻害薬単剤使用の時の話なので、GLP-1受容体作動薬などと併用する際は低血糖のリスクが上がる可能性があります。ご心配な方はブドウ糖の携帯などがオススメです。 SGLT2は何種類あるの? 当院で採用しているSGLT2阻害薬はこの4種類です。 尿から糖を排出する作用は全て同じなので、4つのSGLT2阻害薬のどれを選べば良いかわからないというご質問をよく受けます。そこで皆さんに注目していただきたいのは『SGLT2選択性』です。 SGLT2選択性という単語を初めて目にする方も多いと思うので、この違いを簡単に説明したいと思います。選択性が高いもの、低いものがあるということは各々にメリット(もしくはデメリット)があるということです。 それぞれの使用がオススメの方は以下の通りです。 当院としてはカナグルの方をお勧めしております。論文でもカナグル等のSGLT2剤の方がメトホルミンよりも体重減少効果が高いとされております。ただし、マンジャロとの併用で低血糖のリスクが上昇すると言われておりますのでそこだけご注意ください(食事があまり摂れない日や体調がすぐれない時はカナグルをスキップしてください)。 メトホルミン、SGLT2剤、GLP-1との3剤併用については、糖尿病の患者さんの場合は併用していることもあるので禁忌ではありませんが、ダイエット目的としてはリスクが高いです(低血糖など)。 また、メトホルミンは腎機能の一時的な悪化で命に関わる『乳酸アシドーシス』という副作用を起こす可能性があるため、腎機能の定期的な血液検査が望ましい薬となります(ポイントとしては、他の薬の副作用で誘発された小さな腎障害などが、メトホルミンの大きな副作用を引き起こす可能性があるということです)。 メトホルミンはかなり安価で、糖尿病治療薬の日本のスタンダード第一選択薬になっているほど、とても優秀で歴史のある薬ではありますが、長期的な内服をベースに考えていることが多く、短期的なダイエットを考えているのであればあまり効果的とは言えません(ダイエットのみで考えると、上記の内容からリスクがメリットより上回る印象。ただし、長期的な内服で考えると、ダイエットではなく細胞レベルの抗老化作用としてはかなり期待されている薬です)。 ・SGLT2選択性が高いSGLT2阻害薬(ルセフィ・フォシーガ):高齢者など、できるだけ副作用のリスクを減らしたい人にオススメ。 ・SGLT2選択性が低いSGLT2阻害薬(カナグル・スーグラ):若い健常人で、とにかく糖を排出し最大効果を望みたい人にオススメ。 では、もう少し詳しくSGLT2選択性について解説していきます。 上でお話した通り、食事で摂取した糖(ブドウ糖)は、腎臓の尿細管という場所で吸収されます。...

最近よく聞く!GLP-1受動態作動薬とは?
監修医師:野間直樹 / メディカルダイエット GLP-1受容体作動薬とは? ■ GLP-1受動態作動薬とは 「GLP-1」とはもともと私たちの体にあるホルモンの一種です。満腹感を持続させる作用や血糖値上昇を抑える作用などがあり、太りにくい人ほどGLP-1の分泌量が多いことがわかっています。そこで今注目されているのが、薬でGLP-1を摂取する医療ダイエットです。GLP-1を摂取することで自然と食欲を抑えることができるため、無理な食事制限をしなくて良く、ストレスの少ないダイエット方法として近年注目されています。またGLP-1には内臓脂肪の燃焼を促す効果もあり、内臓脂肪が原因で起こる生活習慣病の予防も期待できます。 GLP-1『受容体作動薬』ってどういう意味? そもそも『受容体作動薬』とは、受容体と相互作用して、生物学的反応を誘発(作動)する分子をもつお薬の事です。 ほとんどの場合、受容体作動薬は正の作用をもつ天然の物質の模倣物であり、天然の物質と同等の作用を持ちます。 ちなみに、『作動薬(アゴニスト)』の反対語が『拮抗薬(アンタゴニスト)』で、体重減少作用を持つ拮抗薬には『SGLT-2阻害薬』があります (1*)。 つまり『GLP-1受容体作動薬』は元々体内にある天然の物質であるGLP-1の作用がより多く働くように作られたGLP-1の体内での働きを模倣したお薬です。 なぜGLP-1そのものではなく模倣なのかというと、体内にもともと存在するGLP-1はものの数分で体内で分解されてしまうからです。そこで、GLP-1の働きを長時間(1日or1週間)持続させるために開発されたのが『GLP-1受容体作動薬』です。 GLP-1って効くの?どれくらい痩せるの? GLP-1受容体作動薬は日本では2型糖尿病にのみ承認があるお薬ですが、海外では多くの国で抗肥満薬としても使用されていることからもわかる通り、ダイエット効果はあります。 そしてこの体重減少効果は多くの臨床試験で示されています。しかし、体重減少の効果は個人差が大きく、使用する薬剤の種類や食事摂取量、運動習慣など他の要因によって異なります。 臨床試験においては、GLP-1受容体作動薬は平均して体重の4-5%の減少をもたらすと示されていますが、中には体重10%以上まで減量した人も報告されています(もちろん、元の体重にもよりますが)。 体重減少効果がこれらのお薬の主な目的でがないため、医師の指導のもとで使用する必要があり、ダイエット効果の結果は食事や運動などのライフスタイルを意識しなければ長期的に持続しない可能性もあります。 GLP-1受容体作動薬は効果の根拠がある医薬品ですが、魔法のお薬ではありません。 そのため、当クリニックではGLP-1を販売するだけではなく、ダイエットの効果を最大限に引き出すために食事指導と運動指導も承っています。 以前GLP-1ダイエットに失敗された方も、是非一度お問合せください! 続いて、注射薬や内服のGLP-1受容体作動薬について、それぞれ解説していきます!どのお薬が自分に合っているのか悩んでいる方は是非読んでみてください。 GLP-1の【注射タイプ】ってどんなもの?使い方、効果は? GLP-1受容体作動薬には下記の図のように沢山の種類があり、リベルサス以外は全て注射薬になります。 当院で採用しているGLP-1受容体作動薬はサクセンダ・オゼンピック、リベルサスの3種類で、注射薬はサクセンダとオゼンピックになります。 注射薬と内服薬どっちを選ぶ? 注射薬と内服薬の選び方ですが、基本的には注射薬の方が胃での吸収を介さない分、内服薬のリベルサスより体重減少効果が高いと言われています。また、副作用である胃腸症状も内服薬より少ないと言われています。そのため、注射薬に抵抗がなく、効果の実感を早く感じたい方は内服薬より注射薬の方が適しているかもしれません。 サクセンダとオゼンピックどっちを選ぶ?...
最近よく聞く!GLP-1受動態作動薬とは?
監修医師:野間直樹 / メディカルダイエット GLP-1受容体作動薬とは? ■ GLP-1受動態作動薬とは 「GLP-1」とはもともと私たちの体にあるホルモンの一種です。満腹感を持続させる作用や血糖値上昇を抑える作用などがあり、太りにくい人ほどGLP-1の分泌量が多いことがわかっています。そこで今注目されているのが、薬でGLP-1を摂取する医療ダイエットです。GLP-1を摂取することで自然と食欲を抑えることができるため、無理な食事制限をしなくて良く、ストレスの少ないダイエット方法として近年注目されています。またGLP-1には内臓脂肪の燃焼を促す効果もあり、内臓脂肪が原因で起こる生活習慣病の予防も期待できます。 GLP-1『受容体作動薬』ってどういう意味? そもそも『受容体作動薬』とは、受容体と相互作用して、生物学的反応を誘発(作動)する分子をもつお薬の事です。 ほとんどの場合、受容体作動薬は正の作用をもつ天然の物質の模倣物であり、天然の物質と同等の作用を持ちます。 ちなみに、『作動薬(アゴニスト)』の反対語が『拮抗薬(アンタゴニスト)』で、体重減少作用を持つ拮抗薬には『SGLT-2阻害薬』があります (1*)。 つまり『GLP-1受容体作動薬』は元々体内にある天然の物質であるGLP-1の作用がより多く働くように作られたGLP-1の体内での働きを模倣したお薬です。 なぜGLP-1そのものではなく模倣なのかというと、体内にもともと存在するGLP-1はものの数分で体内で分解されてしまうからです。そこで、GLP-1の働きを長時間(1日or1週間)持続させるために開発されたのが『GLP-1受容体作動薬』です。 GLP-1って効くの?どれくらい痩せるの? GLP-1受容体作動薬は日本では2型糖尿病にのみ承認があるお薬ですが、海外では多くの国で抗肥満薬としても使用されていることからもわかる通り、ダイエット効果はあります。 そしてこの体重減少効果は多くの臨床試験で示されています。しかし、体重減少の効果は個人差が大きく、使用する薬剤の種類や食事摂取量、運動習慣など他の要因によって異なります。 臨床試験においては、GLP-1受容体作動薬は平均して体重の4-5%の減少をもたらすと示されていますが、中には体重10%以上まで減量した人も報告されています(もちろん、元の体重にもよりますが)。 体重減少効果がこれらのお薬の主な目的でがないため、医師の指導のもとで使用する必要があり、ダイエット効果の結果は食事や運動などのライフスタイルを意識しなければ長期的に持続しない可能性もあります。 GLP-1受容体作動薬は効果の根拠がある医薬品ですが、魔法のお薬ではありません。 そのため、当クリニックではGLP-1を販売するだけではなく、ダイエットの効果を最大限に引き出すために食事指導と運動指導も承っています。 以前GLP-1ダイエットに失敗された方も、是非一度お問合せください! 続いて、注射薬や内服のGLP-1受容体作動薬について、それぞれ解説していきます!どのお薬が自分に合っているのか悩んでいる方は是非読んでみてください。 GLP-1の【注射タイプ】ってどんなもの?使い方、効果は? GLP-1受容体作動薬には下記の図のように沢山の種類があり、リベルサス以外は全て注射薬になります。 当院で採用しているGLP-1受容体作動薬はサクセンダ・オゼンピック、リベルサスの3種類で、注射薬はサクセンダとオゼンピックになります。 注射薬と内服薬どっちを選ぶ? 注射薬と内服薬の選び方ですが、基本的には注射薬の方が胃での吸収を介さない分、内服薬のリベルサスより体重減少効果が高いと言われています。また、副作用である胃腸症状も内服薬より少ないと言われています。そのため、注射薬に抵抗がなく、効果の実感を早く感じたい方は内服薬より注射薬の方が適しているかもしれません。 サクセンダとオゼンピックどっちを選ぶ?...

週1注射の、オゼンピックとは?
監修医師:野間直樹 / メディカルダイエット ダイエット薬のオゼンピックとは? オゼンピックは元々、GLP-1受容体作動薬という糖尿病の治療薬として使われてきた薬の一種です。「GLP-1」はインクレチンというホルモンの一種で、血糖値を下げる効果のあるインスリンというホルモンの分泌を促進します。GLP-1というホルモンはもともと私たちが体内に持っている物質ですが、これをGLP-1受容体作動薬として対外から入れることにより、血糖値の調節機能だけではなく食欲を抑制し満腹感を感じやすくします。その結果、食事量を減らすことができるためダイエット効果に結び付けることができるのです。 オゼンピックは、2017年にFDA(アメリカ食品医薬品局)によって承認され、現在28カ国で販売されている医薬品です。日本でも2型糖尿病に対して承認され販売されています。 オゼンピックが新しくなり、より使いやすく! 2022年に新型のオゼンピック2㎎が発売開始! オゼンピックは週1回、0.25mgの用量で開始し、0.5mg、1.0mgと上げていきます。 従来型のオゼンピック皮下注は0.25mg、0.5mg、1.0mgとそれぞれの用量が1本の注射器になっている3種類の規格であったため、用量を途中で変更した際は未使用の薬剤が無駄になってしまうことがありました。 しかし、現在は1本のオゼンピックに2mg含まれてるタイプに変更され、ご自身でダイヤルにを調整することで必要な用量だけを接種できるようになりました。また、以前のタイプは1本丸々接種する必要があったため薬剤の量が多く、本体に太目の針(約0.33mm)が付属されていたため、注射時に痛みを感じる方が多いことが懸念点でした。しかし、現在は1回で注射する薬剤の量が減ったとともに、32Gや34Gなどの、髪の毛ほどの細い針(約0.18mm)を使用することができるようになり、痛みをほとんど感じずに使用できるようになりました。 当クリニックでは、この2mgタイプを取り扱っております。 オゼンピックはどうやって使用するの? 投与方法 オゼンピックは週に1回投与するGLP-1受容体作動薬です。 注射部位は、必ず皮下部分(脂肪が多い部分)を選択してください。特に傷口や埋め込み等がない場合は、一般的にお腹が1番投与しやすいかと思います。お臍から指3本分ほど離れた箇所に投与してください。 保管方法 Text40度を超えると成分が変化してしまいます。使用前までは冷蔵庫で保管をしていただき、使用開始後は冷蔵もしくは室温(1~30℃)で保管し、8週間以内に使用してください。 投与し忘れた場合 注射をし忘れた場合は、次に 注射する日までの期間が2日間(48時間)以上であれば、気づいた時点で直ぐに注射し、その後はあらかじめ定めた曜日に注射してください。 次に注射する日までの期間が2日間(48時間)未満であればその時点では注射せずに、 次のあらかじめ定めた曜日に注射してください。 コラム:オゼンピックは本当に1週間も持続的に効果があるのか? よく患者さんに「オゼンピックは、本当に1週間も持続的に効果があるのか?」と質問をいただきます。下図は、オゼンピック0.5mgと1.0mgで使用している方の、投与日から7日後までのオゼンピック(セマグルチド)の血中濃度を示した図です。投与した後半で急激に血中濃度が下がることはなく緩やかなカーブを描いており、1週間ごとの投与でもGLP-1の効果が緩やかに継続することがわかります(1*)。 オゼンピックの効果は?どれくらいの期間でどれくらい痩せる?研究結果をみてみよう! 研究①オゼンピック使用者での明らかな体重減少 食事療法と運動療法のみで管理されていた2型糖尿病患者さんを対象に、セマグルチド(オゼンピック)0.5mg、セマグルチド(オゼンピック)1.0mg、またはプラセボ(偽薬)を投与し、30週間にわたって経過を追った研究結果を紹介します。こちらは日本を含む世界72カ国で行われた大規模臨床治験で、その中から体重変化を追跡した図がi)とii)です。以下に、上記副作用の項目でも紹介したSUSTAIN1の臨床治験で体重変化について調べた項目がありましたので紹介します(2*)。 ご覧の通りプラセボ群と比較してセマグルチド群は投与後4週間より著明な体重減少を認め、30週時点では開始時点から平均でセマグルチド0.5mg群は3.73kgの減少を、セマグルチド1.0mg群は4.53kgの減少を認めました。プラセボ群は0.98kgの減少しか認めなかったことを考えると、セマグルチド(オゼンピック)によるダイエット効果ははっきりと見られると言えるでしょう。...
週1注射の、オゼンピックとは?
監修医師:野間直樹 / メディカルダイエット ダイエット薬のオゼンピックとは? オゼンピックは元々、GLP-1受容体作動薬という糖尿病の治療薬として使われてきた薬の一種です。「GLP-1」はインクレチンというホルモンの一種で、血糖値を下げる効果のあるインスリンというホルモンの分泌を促進します。GLP-1というホルモンはもともと私たちが体内に持っている物質ですが、これをGLP-1受容体作動薬として対外から入れることにより、血糖値の調節機能だけではなく食欲を抑制し満腹感を感じやすくします。その結果、食事量を減らすことができるためダイエット効果に結び付けることができるのです。 オゼンピックは、2017年にFDA(アメリカ食品医薬品局)によって承認され、現在28カ国で販売されている医薬品です。日本でも2型糖尿病に対して承認され販売されています。 オゼンピックが新しくなり、より使いやすく! 2022年に新型のオゼンピック2㎎が発売開始! オゼンピックは週1回、0.25mgの用量で開始し、0.5mg、1.0mgと上げていきます。 従来型のオゼンピック皮下注は0.25mg、0.5mg、1.0mgとそれぞれの用量が1本の注射器になっている3種類の規格であったため、用量を途中で変更した際は未使用の薬剤が無駄になってしまうことがありました。 しかし、現在は1本のオゼンピックに2mg含まれてるタイプに変更され、ご自身でダイヤルにを調整することで必要な用量だけを接種できるようになりました。また、以前のタイプは1本丸々接種する必要があったため薬剤の量が多く、本体に太目の針(約0.33mm)が付属されていたため、注射時に痛みを感じる方が多いことが懸念点でした。しかし、現在は1回で注射する薬剤の量が減ったとともに、32Gや34Gなどの、髪の毛ほどの細い針(約0.18mm)を使用することができるようになり、痛みをほとんど感じずに使用できるようになりました。 当クリニックでは、この2mgタイプを取り扱っております。 オゼンピックはどうやって使用するの? 投与方法 オゼンピックは週に1回投与するGLP-1受容体作動薬です。 注射部位は、必ず皮下部分(脂肪が多い部分)を選択してください。特に傷口や埋め込み等がない場合は、一般的にお腹が1番投与しやすいかと思います。お臍から指3本分ほど離れた箇所に投与してください。 保管方法 Text40度を超えると成分が変化してしまいます。使用前までは冷蔵庫で保管をしていただき、使用開始後は冷蔵もしくは室温(1~30℃)で保管し、8週間以内に使用してください。 投与し忘れた場合 注射をし忘れた場合は、次に 注射する日までの期間が2日間(48時間)以上であれば、気づいた時点で直ぐに注射し、その後はあらかじめ定めた曜日に注射してください。 次に注射する日までの期間が2日間(48時間)未満であればその時点では注射せずに、 次のあらかじめ定めた曜日に注射してください。 コラム:オゼンピックは本当に1週間も持続的に効果があるのか? よく患者さんに「オゼンピックは、本当に1週間も持続的に効果があるのか?」と質問をいただきます。下図は、オゼンピック0.5mgと1.0mgで使用している方の、投与日から7日後までのオゼンピック(セマグルチド)の血中濃度を示した図です。投与した後半で急激に血中濃度が下がることはなく緩やかなカーブを描いており、1週間ごとの投与でもGLP-1の効果が緩やかに継続することがわかります(1*)。 オゼンピックの効果は?どれくらいの期間でどれくらい痩せる?研究結果をみてみよう! 研究①オゼンピック使用者での明らかな体重減少 食事療法と運動療法のみで管理されていた2型糖尿病患者さんを対象に、セマグルチド(オゼンピック)0.5mg、セマグルチド(オゼンピック)1.0mg、またはプラセボ(偽薬)を投与し、30週間にわたって経過を追った研究結果を紹介します。こちらは日本を含む世界72カ国で行われた大規模臨床治験で、その中から体重変化を追跡した図がi)とii)です。以下に、上記副作用の項目でも紹介したSUSTAIN1の臨床治験で体重変化について調べた項目がありましたので紹介します(2*)。 ご覧の通りプラセボ群と比較してセマグルチド群は投与後4週間より著明な体重減少を認め、30週時点では開始時点から平均でセマグルチド0.5mg群は3.73kgの減少を、セマグルチド1.0mg群は4.53kgの減少を認めました。プラセボ群は0.98kgの減少しか認めなかったことを考えると、セマグルチド(オゼンピック)によるダイエット効果ははっきりと見られると言えるでしょう。...